聖地で写真は撮っていいのか|313か所を調べたら「撮影可」は27%だった

聖地に着いて、まずスマホを構える前に知っておいてほしいことがあります。
当サイトは掲載している552か所について、撮影の可否を1件ずつ調べています。そのうち可否をはっきり確認できた313か所を集計しました。
| 区分 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 撮影可 | 83 | 27% |
| 一部のみ撮影可 | 189 | 60% |
| 撮影不可 | 41 | 13% |
そのまま自由に撮れる場所は、4か所に1か所しかありません。
いちばん多いのは「一部のみ」の6割です。これは撮影禁止という意味ではなく、外観や公共の場所は撮れても、店内や施設内には制限があるという状態です。聖地巡礼のトラブルの多くは、この「一部のみ」を「撮影可」と受け取ってしまうところから起きています。
「一部のみ」の6割は、他人が写り込む問題
189か所の注記を集計すると、理由がはっきり分かれます。
| 挙がっている理由 | 件数 |
|---|---|
| 営業中の店舗・施設だから | 61 |
| 他の客・利用者が写り込むから | 58 |
| 通行の妨げになるから | 29 |
| 店員への確認が必要 | 19 |
上位2つは、どちらも「あなた以外の人がそこにいる」ことが理由です。 撮影そのものが禁じられているわけではありません。営業中の店で他の客を写さずに撮るのは難しく、だから「一部のみ」になります。
裏を返せば、人が写り込まない撮り方ができるなら、多くの場所で問題は起きません。 外観だけにする、人が引くのを待つ、引きの画角をやめる。それだけで大半は解決します。
なお「撮影可」の83か所でも、注記なしはそのうち42か所だけです。残りは撮影可としつつ「他の利用者が写り込まないよう配慮を」(10か所)「通行の妨げにならない範囲で」(11か所)「住宅街のため近隣が写り込まないよう配慮を」(5か所)といった条件が付いています。
撮影不可には7つの型がある
41か所を並べると、はっきりした型が見えます。この型を覚えておけば、初めて行く場所でも判断がつきます。
1. ライブ会場・劇場の公演中 ─ 14か所(例外なし)
当サイトに登録があるライブ会場は14か所すべてが公演中の撮影不可です。東京ドーム、京セラドーム大阪、みずほPayPayドーム福岡、バンテリンドームナゴヤ、横浜アリーナ、有明アリーナ、日本武道館、幕張メッセ、日本ガイシホール、広島グリーンアリーナ、AKB48劇場、SKE48劇場、NMB48劇場、17LIVE HKT48劇場。
例外は1つもありません。 ただし外観は別で、日本武道館は「公演中の撮影は不可。外観は撮影可」としています。規定は公演ごとに変わるので、当日の案内に従ってください。
会場ごとの行き方や当日の動き方は遠征ライブ会場ガイド13選にまとめています。
2. 稼働中の学校・大学 ─ 6か所
神奈川大学 横浜キャンパス、駿河台大学、相模女子大学、神奈川工科大学 KAIT広場、横浜富士見丘学園、amazing college。
学生や生徒が通っている場所です。 敷地内に立ち入らないこと、人が写り込む撮影をしないことが前提になります。門の外からの見学にとどめてください。
3. 営業中の結婚式場 ─ 4か所
グランドオリエンタル みなとみらい、ロイヤルチェスター太田、キャメロットヒルズ、湘南迎賓館。
その日、誰かの結婚式が行われています。 関係者以外は立ち入れません。外からの見学だけにしてください。
4. 撮影用の貸出スタジオ・企業施設 ─ 4か所
埼玉ロケーション・イベントスペースR17、KIRINAN BASE(旧桐生南高校)、足利スクランブルシティスタジオ、日本製鉄スタジアム(富津)。
撮影のために貸し出されている施設なので、一般見学を受け付けているとはかぎりません。無断で敷地に入らないでください。
5. 公式グッズショップの店内 ─ 2か所
ファミクラストア 渋谷店・名古屋店。店内の撮影は不可です。グッズや店内の様子を撮って上げたくなる場所ですが、ここは明確に禁止されています。
6. 行政の窓口 ─ 2か所
蒲郡市役所 観光まちづくり課、江戸川区役所。手続きに来ている人がいる場所です。
7. その他 ─ 個別の事情があるもの
- 小田原市立中央図書館 … 館内は不可と考えるのが無難
- 妙立寺(忍者寺) … 堂内は撮影不可
- 都営大江戸線新宿駅のエスカレーター … 稼働中の駅設備。立ち止まらないこと
- リアル脱出ゲーム CROSSING浅草本店 … 謎解きの内容に関わるため施設内は原則不可
- 松井建設採石場 … 稼働中の採石場。重機と落石の危険がある
- 一蘭 中野店 … 味集中カウンターは個室状のため、他の客が写り込まないよう配慮を
- 総本家更科堀井 本店、チャイナハウス 桂花楼 … 地元に支えられてきた店・家族経営の店
7つに共通しているのは、そこが誰かの仕事や生活の現場だということです。 ロケ地である前に、大学であり、式場であり、役所であり、誰かの店です。
ジャンルによって傾向が違う
聖地の種類ごとに、撮影のしやすさは変わります。
| ジャンル | 確認済み | 撮影可 | 一部のみ | 不可 |
|---|---|---|---|---|
| MV・PVのロケ地 | 93 | 20 | 63 | 10 |
| ドラマ・映画のロケ地 | 88 | 28 | 51 | 9 |
| YouTube・テレビ | 86 | 30 | 51 | 5 |
| ライブ会場 | 14 | 0 | 0 | 14 |
| グッズショップ | 11 | 0 | 11 | 0 |
MVロケ地がいちばん撮りにくい傾向があります。撮影可は20/93(22%)で、不可も10件と最多です。MVは学校・式場・工場・スタジオなど、普段は一般に開かれていない場所を借りて撮ることが多いためです。
逆にYouTube・テレビ由来の聖地は比較的撮りやすい(撮影可30/86・不可はわずか5件)。飲食店が中心で、客として入れば店内にいられるからです。ただし「一部のみ」が51件あり、他の客を写さないという条件はほぼ必ず付きます。
迷ったときの判断基準
現地で迷ったら、この3つだけ確認してください。
- そこは誰かが働いている場所か。 店、学校、式場、役所、病院なら、まず控える
- 自分以外の人が写り込むか。 写り込むなら撮らない。人が引くのを待つか、画角を変える
- 通行や営業の邪魔になるか。 邪魔になるなら撮らない
どれかに当てはまるなら、撮る前に許可を取るか、撮らずに帰ってください。
とくに個人経営の飲食店では、番組の話を店員に持ち出さないことをおすすめします。店の側からすると、来店の理由がロケだと分かった時点で、断りにくい状況が生まれます。通常の客として食事をして帰るのが、いちばん安全で、いちばん歓迎される訪ね方です。
SNSに上げる前に、もう一度
撮っていい場所でも、上げていいとはかぎりません。
- 他人の顔が写っていないか。 背景に写り込んだ人も含みます
- 住所や外観から、住んでいる人が特定できないか。 住宅街の聖地では特に注意してください
- 店の混雑を招かないか。 営業時間が短い個人店に人が集中すると、常連が入れなくなります
当サイトが「配慮が要る」と判断した場所の見分け方は聖地巡礼で店に迷惑をかけないためにに、そもそも入れない場所は行っても入れない聖地20選にまとめています。
次に読むと役に立つもの
- 聖地巡礼で店に迷惑をかけないために ─ 場所の性格を5つに分けた見分け方
- 行っても入れない聖地20選 ─ 行く前に外しておきたい場所
- ドラマのロケ地は放送から何年で消えるのか ─ 聖地の「賞味期限」
- 遠征ライブ会場ガイド13選 ─ 会場ごとの行き方と当日の動き方
エリアごとに回るコースは渋谷・原宿・表参道編、浅草・蔵前・スカイツリー編、恵比寿・代官山・中目黒編などにまとめています。
聖地が日本のどこにあるかは推しの聖地は東京に54%が集中している(552か所の都道府県分布)にまとめています。地方を回るときの計画の立て方も書いています。
1日の組み立て方は推し活の1日はこう組む(東京298か所の時間帯別データ)にまとめています。朝・昼・夕方でできることが変わります。
※撮影可否は当サイトが公式情報や現地の掲示をもとに確認し、確認できない場合は「不明」として集計から除いています。552か所のうち313か所ぶんの集計です。施設の方針は変わることがあります。この記事の内容より、現地の掲示と施設の方の指示が常に優先されます。
よくある質問
Q. 聖地で写真を撮ってもいいですか?
A. 場所によります。当サイトが撮影可否を確認できた313か所のうち、はっきり「撮影可」なのは83か所(27%)だけです。最も多いのは「一部のみ撮影可」の189か所(60%)で、これは建物の外観や公共の場所は撮れても、店内や施設内は制限があるという意味です。「撮影不可」は41か所(13%)でした。つまり4か所に3か所は、そのまま自由に撮れる場所ではありません。
Q. 撮影不可になるのはどんな場所ですか?
A. 型があります。当サイトで撮影不可としている41か所の内訳は、ライブ会場・劇場の公演中が14か所、稼働中の学校・大学が6か所、営業中の結婚式場が4か所、撮影用の貸出スタジオが4か所、公式グッズショップの店内が2か所、行政の窓口が2か所です。残りは図書館の館内、寺の堂内、駅の設備上、個人経営の店などです。共通しているのは「そこが誰かの仕事や生活の現場である」ことです。
Q. 「一部のみ撮影可」とは具体的にどういう意味ですか?
A. 外観や共用部は撮れても、店内・施設内には制限がある状態です。189か所の注記を集計すると、理由として最も多いのは「営業中の店舗・施設だから」が61か所、「他の客が写り込むから」が58か所、「通行の妨げになるから」が29か所、「店員への確認が必要」が19か所でした。多くは撮影そのものの禁止ではなく、他人が写り込むことへの配慮です。
Q. ライブ会場では写真を撮れますか?
A. 公演中は撮れません。当サイトに登録があるライブ会場14か所は、すべて公演中の撮影不可です。例外はなく、東京ドーム・京セラドーム大阪・横浜アリーナ・日本武道館・幕張メッセ・AKB48劇場なども同じです。ただし外観の撮影は別で、日本武道館のように外観は撮影可としている会場もあります。規定は公演ごとに異なるので、当日の案内に従ってください。
Q. 撮っていいか分からないときはどうすればいいですか?
A. 3つで判断できます。①そこは誰かが働いている場所か(店・学校・式場・役所なら、まず控える)②自分以外の人が写り込むか(写り込むなら撮らない)③通行や営業の邪魔になるか(なるなら撮らない)。この3つのどれかに当てはまるなら、撮る前に許可を取るか、撮らずに帰ってください。個人経営の店では、番組の話を持ち出さず通常の客として利用するのが最も安全です。



