駅が聖地になったMVロケ地12選|秘境駅・地下38mのエスカレーター・終電後のホーム

おしたび編集部

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2026年8月17日

駅が聖地になったMVロケ地12選|秘境駅・地下38mのエスカレーター・終電後のホーム

アイドルのミュージックビデオを見ていると、駅が驚くほどよく出てきます。

理由は分かりやすいところにあります。駅は「出発」「別れ」「再会」を1カットで表現できる装置だからです。それに加えて、日本の駅には映像として強い構造を持つものが多くあります。地下38mから伸びる長大なエスカレーター、単式ホームだけの終着駅、廃止された旧空港駅の遺構──観光地として整備されたわけではないのに、映像に切り取ると独特の存在感が生まれます。

この記事では、公式MVで確認できた駅・鉄道関連のロケ地12か所をまとめました。あわせて、鉄道施設ならではの注意点も1か所ずつ記しています。ここは他のロケ地と違い、マナーの問題が安全と法律に直結する場所だからです。

秘境駅・小さな駅

東成田駅(千葉)— HANA『Drop』

千葉県成田市にある京成電鉄・芝山鉄道の駅です。1978年に成田空港の玄関口として「成田空港駅」の名で開業しましたが、1991年に空港ターミナル直下へ新路線が通ったことで役目を終え、利用者が激減しました。当時のまま残る通路やホームがあり、秘境駅として知られています。

BMSGのHANAのプレデビュー曲『Drop』(2025年2月9日MV公開)のロケ地で、MOROKAさんが改札を通過する場面、KOHARUさんがショッピングカートに花を集める場面、MAHINAさんがホームのベンチに座る場面、全員でのパフォーマンス場面が撮影されました。

旧・成田空港駅時代の遺構が残る地下通路も見どころです。稼働中の駅なのでホームに入るには乗車券か入場券が要ります。列車の本数は少ないので、時刻表を先に確認しておきましょう。

小田急線南新宿駅(東京)— IVE『REBEL HEART』

新宿駅の隣にありながら、各駅停車しか止まらない小さな駅です。IVEの『REBEL HEART』(2025年1月13日MV公開)で、メンバーのREIさんがホームに佇み、走り去る列車を背景にする場面が撮影されました。

MVはメンバー6人が東京の各所を個別に巡る構成で、同じ作品では新宿の芸能花伝舎、渋谷ストリーム、埼玉の東武動物公園も使われています。新宿駅から小田急線で1駅、新宿駅南口から歩いても行ける距離です。

府中競馬正門前駅(東京)— RIIZE『Love 119』

京王競馬場線の終点で、東京競馬場の正門前にある単式ホームだけの小さな駅です。RIIZEの『Love 119』(2024年1月5日MV公開)で、WONBINさんが佇む通学の場面などが撮られました。

この駅の特徴は、競馬の開催日とそれ以外で人の量がまったく違うことです。開催日は競馬場へ向かう人で混み合いますが、それ以外の日は利用者が少なくなります。落ち着いて見たいなら開催日を外してください。京王線「東府中駅」で競馬場線に乗り換えます。

矢口渡駅(東京)— 乃木坂46『ネーブルオレンジ』

東急多摩川線の駅です。乃木坂46の38thシングル表題曲『ネーブルオレンジ』(2025年3月23日MV公開)で、改札を通過する場面や列車を待つ場面が撮影されました。

このMVは東急電鉄の協力のもとで撮られており、矢口渡のほか鵜の木、長原、武蔵新田、荏原中延など沿線の複数の駅でメンバーごとのソロ場面が撮り分けられています。1か所だけでなく沿線をたどる形の聖地巡礼になります。東急多摩川線は多摩川駅と蒲田駅を結ぶ短い路線で、乗り通しても15分ほど。1日で沿線の駅をまとめて回れます。

大きな駅の特徴的な構造

都営大江戸線新宿駅(エスカレーター)— BE:FIRST『Mainstream』

大江戸線はホームが地下深くにあり、新宿駅も地下約38mと全国有数の深さです。そのため地上との間をつなぐエスカレーターが非常に長くなっています。

BE:FIRSTの『Mainstream』(2023年9月11日MV公開)で、「地の底から頂点へ」というコンセプトに合わせて、このエスカレーターでメンバーがダンスをする場面が撮影されました。同じMVでは埼玉の首都圏外郭放水路(地下50mの調圧水槽)も使われており、「地下」を軸にした2か所という構成になっています。

ここで注意したいのは、稼働中の駅設備だという点です。撮影のために立ち止まったり、エスカレーター上でポーズを取ったりすることはできません。乗客の通行を妨げず、乗り降りするだけの利用にとどめてください。

東京メトロ銀座線 渋谷駅ホーム — 乃木坂46『ここにはないもの』

2020年に高架上から渋谷スクランブルスクエア側へ移設され、アーチ状の屋根を持つ新しいホームになりました。乃木坂46の31stシングル『ここにはないもの』(2022年11月18日MV公開)で、齋藤飛鳥さんが深夜の終電後のホームでソロダンスを披露する場面が、特別な撮影許可を得て収録されています。齋藤飛鳥さんが表題曲のセンターを務めた最後のシングルです。

撮影は終電後に許可を得て行われたものなので、通常の時間帯に同じ状況を再現することはできません。 渋谷は乗降客が非常に多く、ホームでの長時間の滞在は難しい駅です。アーチ状の屋根やホームの構造そのものは日中でも見られます。

湘南台駅(神奈川)— HANA『Drop』

相鉄いずみ野線・小田急江ノ島線・横浜市営地下鉄ブルーラインの3路線が乗り入れる藤沢市の駅です。『Drop』で、JISOOさんがトランクを引きながら涙を流す場面、NAOKOさんがホームで列車到着後もダンスを続ける場面、YURIさんが鏡を見ながら表情を変える場面が撮影されました。

同じMVで使われた東成田駅(秘境駅)とは対照的に、利用者の多い乗換駅です。ホームでの長時間の滞在は難しいでしょう。新宿から小田急線で約50分、藤沢駅からは3駅です。

京急蒲田駅(東京)— CUTIE STREET『ラブトレ』

京急本線・空港線の駅で、羽田空港へ向かう空港線が分岐する高架駅です。KAWAII LAB.のCUTIE STREETの『ラブトレ』(2025年3月7日MV公開)のロケ地で、電車をモチーフにした曲だけあってホームや駅周辺での場面が撮られています。MVは大田区一帯で撮影されました。

羽田空港からは京急線で数分の位置にあり、空港の行き帰りに寄れます。ホームに入るには乗車券か入場券が必要です。

線路・橋梁まわり

駅そのものではありませんが、鉄道が主役になっているロケ地です。ここが最も注意が必要な場所になります。

庄内川 枇杷島橋梁(愛知・名古屋)— NewJeans『Hurt (250 Remix)』

名古屋市西区を流れる庄内川に架かる名鉄の鉄橋付近です。NewJeansのスペシャル映像『Hurt (250 Remix)』(2022年12月28日公開)で、赤い名鉄電車が鉄橋を渡る場面が撮影されました。NewJeansがAAA2022への参加で名古屋を訪れた際に、市内で撮られたものです。

観光地ではなく、川沿いの土手と鉄道橋という日常の風景がそのまま映像になっています。ただし鉄道の施設には立ち入れません。線路や橋梁に近づく行為は危険であり、鉄道営業法にも触れます。 土手から離れて眺める形にとどめてください。名鉄名古屋本線「栄生駅」「東枇杷島駅」から徒歩圏です。

ルルモッペ大橋(北海道・留萌)— NCT WISH『Steady』

留萌市の留萌川に架かる橋です。NCT WISHの『Steady』(2024年9月24日MV公開)で、橋の下や川沿いの道でメンバーが佇む場面が撮られました。生活道路の橋なので、車の通行を妨げないよう注意が必要です。冬季は積雪と凍結があり、川沿いの道は歩ける状態でないことがあります。

駅の近くにある関連ロケ地

駅を巡るついでに寄れる、鉄道に縁のある場所です。

馬引橋(東京・大田区)— RIIZE『Love 119』

呑川に架かる橋で、橋名の「馬引」は、かつて材木を積んだ船を曳くため両岸を馬が歩いたことに由来します。『Love 119』でメンバーが橋を駆け抜ける場面が撮られました。京急蒲田駅・矢口渡駅と同じ大田区内にあり、蒲田周辺だけで駅系ロケ地を3か所回れます。

晴海大橋(東京・中央区)— 乃木坂46『歩道橋』

中央区晴海と江東区豊洲を結ぶ全長約620mの橋です。乃木坂46の37thシングル『歩道橋』(2024年11月26日MV公開)で、久保史緒里さんと井上和さんのソロ場面が撮影されました。歩道があるので歩いて渡れますが、620mの長さがあり車の通行量も多いため、風の強い日は注意が必要です。

モデルコース

駅系のロケ地は路線でつなぐと効率よく回れます。

  • 大田区コース(半日):京急蒲田駅(CUTIE STREET) → 馬引橋(RIIZE) → 矢口渡駅(乃木坂46)。3か所とも大田区内で、京急・東急多摩川線で移動できます。矢口渡から沿線の他駅(鵜の木・武蔵新田)へ足を伸ばすと『ネーブルオレンジ』のロケ地をまとめてたどれます。
  • 新宿コース(2時間):都営大江戸線新宿駅のエスカレーター → 小田急線南新宿駅。どちらも新宿駅から徒歩圏です。
  • 千葉・成田コース(半日):東成田駅。空港第2ビル駅から連絡通路でつながっているため、成田空港を使う旅程の前後に組み込めるのが利点です。

蒲田エリア(京急蒲田駅)

矢口渡駅・馬引橋も同じ大田区内で、3か所をまとめて回れます。

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鉄道施設での撮影マナー

駅と線路まわりは、他のロケ地とは注意の性質が違います。マナー違反が安全と法律に直結するからです。

  • ホームに入るには乗車券か入場券が必要です。 改札の外から撮るだけなら不要ですが、ホームでの撮影には必ず切符を買ってください。
  • 線路・橋梁・保守用通路に立ち入る行為は鉄道営業法に触れます。 「誰も見ていない」「一瞬だけ」も同じです。
  • 白線の内側で、三脚を使わず、短時間で。 乗降の流れを妨げる位置に立たないでください。
  • エスカレーターでは立ち止まらない。 大江戸線新宿駅のように、そもそも撮影に適さない場所もあります。
  • 駅員の指示には必ず従ってください。 混雑時や工事中は撮影が制限されることがあります。

東成田駅のような利用者の少ない駅でも、列車は通常どおり走っています。人が少ないことと、安全であることは別です。

これらの駅の多くは、観光のために整備された場所ではありません。だからこそ映像に選ばれたのですが、同時に来訪者を受け入れる体制もないということです。私たちが普通の乗客として振る舞うことが、これらの場所が撮影地であり続けるための最低条件になります。

=LOVEの聖地は=LOVEの聖地68か所ガイドに全国分をまとめています。「呪って呪って」はメンバー7人が別々の場所で撮っています。

BE:FIRSTの聖地はBE:FIRSTの聖地7か所にまとめています。「Mainstream」は地下22mの放水路と新宿駅のエスカレーターで撮られています。

乃木坂46の聖地は乃木坂46の聖地12か所にまとめています。『歩道橋』は3人が別々の橋で撮っています。


※各駅の運行状況・撮影に関する規定は変更される場合があります。訪問前に各鉄道事業者の公式情報をご確認ください。

よくある質問

Q. MVに駅がよく使われるのはなぜですか?

A. 駅は「出発」「別れ」「再会」を1カットで表現できる装置だからです。この記事で紹介するMVでも、HANA『Drop』はトランクを引く別れの場面、乃木坂46『ここにはないもの』は卒業メンバーのラストシングル、IVE『REBEL HEART』は各メンバーが東京を巡る構成の一部として駅が使われています。また、駅そのものが持つ独特の構造(長いエスカレーター、単式ホーム、廃止された旧駅の遺構)が絵として強いことも理由です。

Q. 駅のホームで写真を撮ってもいいですか?

A. ホームに入るには乗車券か入場券が必要です。そのうえで、乗客と列車の運行を妨げない範囲であれば撮影できる駅がほとんどですが、長時間の滞在や三脚の使用、白線の外に出る行為は認められません。線路や橋梁に立ち入る行為は鉄道営業法に触れます。都営大江戸線新宿駅のエスカレーターのように、そもそも立ち止まること自体ができない場所もあります。

Q. 旧・成田空港駅の遺構は今も見られますか?

A. 東成田駅には、1978年の開業から1991年まで成田空港の玄関口だった当時の通路やホームが残っています。ただし見学できる範囲は駅の運用によって変わるため、訪れる前に確認してください。列車の本数も少ないため、時刻表を先に調べておく必要があります。

Q. 終電後のホームで撮影されたMVは、同じ景色を見られますか?

A. 見られません。乃木坂46『ここにはないもの』の東京メトロ銀座線渋谷駅ホームでの撮影は、深夜に特別な許可を得て行われたものです。通常の営業時間帯は乗客が行き交うため、同じ状況を再現することはできません。ホームの構造やアーチ状の屋根は日中でも見られます。

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